CentOSではyumを利用し簡単にソフトウェアをインストールすることができます。しかしソフトウェアのagentソフトなど、versionをあわせないと正常に動作しないことがあったりするので、versionを指定したインストールを実施したいことが多々あるかと思います。
今回はZabbixサーバを例にして指定したバージョンでyumインストールする方法をご紹介したいと思います。
前述した通り、Zabbixサーバはagentとversionをあわせないと上手く監視項目(アイテム)が取得できなかったり、様々な機能が利用できなかったり不具合が発生します。
Zabbixに限らず、その他ソフトウェアについても同じようにインストールすることができます。
※今回はZabbix-agentをバージョン指定でインストールします。Versionは 3.2.4のインストールを想定しています。
Versionを指定したyumインストール
まずはリポジトリよりrpmファイルを取得、インストールします。
下記コマンドにてyumインストールを実施して下さい。他のversionを利用したいときは「3.2-1」の部分を実際にインストールしたいversionに適宜変更して下さい。
実際に下記のURLにアクセスするとversionをしらべることもできます。
rpmファイルをインストールしたら下記コマンドでインストールできるZabbix-agentのバージョンのチェックします。
※yumコマンドに「–showduplicates」オプションをつけるとインストールできるversionを確認することができます。grepで絞り込むと見やすいですよー
チェックコマンドを実行すると下記のように出力されます。出力された内容は、インストールできるversionの一覧です。
ここから任意のversionを選択し、インストールします。
zabbix-agent.x86_64 3.2.0-1.el6 zabbix
zabbix-agent.x86_64 3.2.1-1.el6 zabbix
zabbix-agent.x86_64 3.2.2-1.el6 zabbix
zabbix-agent.x86_64 3.2.3-1.el6 zabbix
zabbix-agent.x86_64 3.2.4-1.el6 zabbix
zabbix-agent.x86_64 3.2.5-1.el6 zabbix
zabbix-agent.x86_64 3.2.6-1.el6 zabbix
zabbix-agent.x86_64 3.2.7-1.el6 zabbix
インストールしたいバージョンを指定してyumインストールします。今回は3.2.4を選択してインストールしています。
実際にインストールできているか確認します。grepしてみて対象のversionがインストールできているかみてみましょう!
# rpm -qa | grep zabbix-agent
zabbix-agent-3.2.4-1.el6.x86_64
うまくインストールできない場合は初めにパッケージの削除し、yumキャッシュのクリアを試してみてください!
yumが失敗する原因は初歩的なものが多いです。例えば名前解決ができていない(DNSサーバの設定が不適切)、Proxyサーバ経由の設定が入っていないなど。
いろいろな要因があるので一度ご確認下さい。
# yum remove -y zabbix-release <– パッケージの削除
# yum clean all < –yumキャッシュのクリア
いかがだったでしょうか。やってみると意外と簡単にversionを指定してインストールすることができます。
以上、Versionを指定したyumインストール方法でした!皆さんのお役に立てれば幸いです。