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ESXi 5.5.0 仮想マシン作成後に仮想マシンのHDD容量を増やす方法

投稿日:2017年11月16日 更新日:

ESXi 5.5.0にて(ファームが古く役立つ情報か微妙ですが・・・)仮想マシンのHDD容量を増やす方法を

ご紹介したいと思います。

私が困ったことの経緯としては下記の作業を実施し、新規で作成した仮想マシンの容量が

設定したものよりかなり少なかったため、!?となりました。

①用途が同じSVのテンプレートを作成(HDD:50GB)

②作成したテンプレートを利用し新規仮想マシン作成 → 200GBで作成

③作成後仮想マシン上で容量を確認すると50GBしか認識していないことが判明

テンプレートから作成したため、大本の50GBしか認識できていない状態となっていました。

作成済み仮想マシンのHDDを増やす方法をご紹介します。

 

環境

ホストサーバ:ESXi 5.5.0

仮想マシン:Centos 6

内容:HDD容量を50GBで設定しているテンプレートより新規仮想マシンの作成。

作成時はカスタム設定にて200GBで作成。

作成後の仮想マシンを実機で確認すると50GBしか認識していない。

 

仮想マシンのHDDを増やす方法

仮想マシンのHDDを拡張する手順として、下記を実行します。

①仮想マシンのパワーオフ

②ESXIの管理コンソール上でHDD容量を増やす

③仮想マシンをパワーオン

④仮想マシン上でコマンド実行し、HDD容量を増やす

 

仮想マシンのパワーオフ

仮想マシンをパワーオフします。仮想マシンにログインし「shutdown -r now」等のコマンドでOKです。

vSphere Web Client からだと仮想マシンを右クリック → 「ゲストOSのシャットダウン」からでもパワーオフが可能です。

 

ESXIの管理コンソール上でHDD容量を増やす

仮想マシンをパワーオフすると、各種リソースの設定を変更することができます。

vSphere Web Client より仮想マシンをクリック → 「仮想マシンのハードウェア」の「設定を編集」を選択します。

「ハードディスク」項目を編集し、容量を増やします。

編集後に「保存」をクリックし、ESXi上での設定は完了です。

 

仮想マシンをパワーオン

通常どおり仮想マシンをパワーオンします。

vSphere Web Client からだと仮想マシンを右クリック → 「パワーオン」で仮想マシンをパワーオンすることができます。

 

仮想マシン上で各種コマンド実行し、HDD容量を増やす

ここからが少しややこしい作業になります。作業の詳細を一つづつ説明します。

 

ESXi上で増やしたHDD容量を割り当てる

既存のパーティションを一旦削除します。

既存パーティションを確認するには「lsblk」コマンドを実行します。

[root@test ~]# lsblk
NAME                       MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sr0                         11:0    1  1024M  0 rom  
sda                          8:0    0     2T  0 disk 
├─sda1                       8:1    0   500M  0 part /boot
└─sda2                       8:2    0     2T  0 part 
  ├─vg_test_root (dm-0) 253:0    0    50G  0 lvm  /       ← "/"に"sda2"が割り当てられている。
  ├─vg_test_swap (dm-1) 253:1    0   3.9G  0 lvm  [SWAP]
  └─vg_test_home (dm-2) 253:2    0    50G  0 lvm  /home

「lsblk」コマンドの実行結果の読み方として、上記の場合だと「sda2」が「/」に割り当てられているということになります。

今回は「/」を増やしたいとおもうので「sda2」を一旦削除します。

※削除といってもデータを削除では無く、パーティションの削除になるため、データの消失はありません。

 

「fdisk /dev/sda」コマンドを実行し、「sda2」を削除します。

「sda2」パーティションを削除します。 
          Command (m for help): d    ←"d"を入力
          Partition number (1-4): 2  ←"sda2"なので"2"を入力し削除

パーティションを新たに作成 
          Command (m for help): n  ←"n"を入力    
          Command action 
          e extended 
          p primary partition (1-4) 
          p                         ←"p"を入力
          Partition number (1-4): 2 ← "2"を入力


          Command (m for help): t          ←"t"を入力
          Partition number (1-4): 2        ←"2"を入力 
          Hex code (type L to list codes): 8e   ←"8e"を入力 

          Command (m for help):w           ←"w"を入力し作成完了

上記コマンドにてパーティションを削除および新規作成します。

作成後は仮想マシンを再起動します。

 

新規作成したパーティションに増やした容量をあてこみます。

      # pvresize /dev/sda2  ← リサイズを実行します 

      # lvextend -L +150G /dev/mapper/vg_test-lv_root ←容量を増やします(今回は150GB) 

      # resize2fs /dev/mapper/vg_test-lv_root

上記コマンドを実行すると容量の拡張が開始されます。

「df」コマンドで確認すると徐々に容量が増えて行くのを確認できます。

設定した容量分増えているのが確認できれば設定完了です。

 

いかがだったでしょうか。

少しややこしいですが、皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

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  1. […] まずは、ESXiのWeb Clientでディスクを拡張したい仮想マシンを停止させます。 次に、[編集] > [仮想ハードウェア] > [ハードディスク1]の値に数字を入力して[保存]ボタンを押下します。 ハードディスク拡張 出典:ESXi 5.5.0 仮想マシン作成後に仮想マシンのHDD容量を増やす方法 – TECH1000 […]

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