ESXi 5.5.0にて(ファームが古く役立つ情報か微妙ですが・・・)仮想マシンのHDD容量を増やす方法を
ご紹介したいと思います。
私が困ったことの経緯としては下記の作業を実施し、新規で作成した仮想マシンの容量が
設定したものよりかなり少なかったため、!?となりました。
①用途が同じSVのテンプレートを作成(HDD:50GB)
②作成したテンプレートを利用し新規仮想マシン作成 → 200GBで作成
③作成後仮想マシン上で容量を確認すると50GBしか認識していないことが判明
テンプレートから作成したため、大本の50GBしか認識できていない状態となっていました。
作成済み仮想マシンのHDDを増やす方法をご紹介します。
環境
ホストサーバ:ESXi 5.5.0
仮想マシン:Centos 6
内容:HDD容量を50GBで設定しているテンプレートより新規仮想マシンの作成。
作成時はカスタム設定にて200GBで作成。
作成後の仮想マシンを実機で確認すると50GBしか認識していない。
仮想マシンのHDDを増やす方法
仮想マシンのHDDを拡張する手順として、下記を実行します。
①仮想マシンのパワーオフ
②ESXIの管理コンソール上でHDD容量を増やす
③仮想マシンをパワーオン
④仮想マシン上でコマンド実行し、HDD容量を増やす
・
仮想マシンのパワーオフ
仮想マシンをパワーオフします。仮想マシンにログインし「shutdown -r now」等のコマンドでOKです。
vSphere Web Client からだと仮想マシンを右クリック → 「ゲストOSのシャットダウン」からでもパワーオフが可能です。
ESXIの管理コンソール上でHDD容量を増やす
仮想マシンをパワーオフすると、各種リソースの設定を変更することができます。
vSphere Web Client より仮想マシンをクリック → 「仮想マシンのハードウェア」の「設定を編集」を選択します。
「ハードディスク」項目を編集し、容量を増やします。
編集後に「保存」をクリックし、ESXi上での設定は完了です。
仮想マシンをパワーオン
通常どおり仮想マシンをパワーオンします。
vSphere Web Client からだと仮想マシンを右クリック → 「パワーオン」で仮想マシンをパワーオンすることができます。
仮想マシン上で各種コマンド実行し、HDD容量を増やす
ここからが少しややこしい作業になります。作業の詳細を一つづつ説明します。
ESXi上で増やしたHDD容量を割り当てる
既存のパーティションを一旦削除します。
既存パーティションを確認するには「lsblk」コマンドを実行します。
[root@test ~]# lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT sr0 11:0 1 1024M 0 rom sda 8:0 0 2T 0 disk ├─sda1 8:1 0 500M 0 part /boot └─sda2 8:2 0 2T 0 part ├─vg_test_root (dm-0) 253:0 0 50G 0 lvm / ← "/"に"sda2"が割り当てられている。 ├─vg_test_swap (dm-1) 253:1 0 3.9G 0 lvm [SWAP] └─vg_test_home (dm-2) 253:2 0 50G 0 lvm /home
「lsblk」コマンドの実行結果の読み方として、上記の場合だと「sda2」が「/」に割り当てられているということになります。
今回は「/」を増やしたいとおもうので「sda2」を一旦削除します。
※削除といってもデータを削除では無く、パーティションの削除になるため、データの消失はありません。
「fdisk /dev/sda」コマンドを実行し、「sda2」を削除します。
「sda2」パーティションを削除します。 Command (m for help): d ←"d"を入力 Partition number (1-4): 2 ←"sda2"なので"2"を入力し削除 パーティションを新たに作成 Command (m for help): n ←"n"を入力 Command action e extended p primary partition (1-4) p ←"p"を入力 Partition number (1-4): 2 ← "2"を入力 Command (m for help): t ←"t"を入力 Partition number (1-4): 2 ←"2"を入力 Hex code (type L to list codes): 8e ←"8e"を入力 Command (m for help):w ←"w"を入力し作成完了
上記コマンドにてパーティションを削除および新規作成します。
作成後は仮想マシンを再起動します。
新規作成したパーティションに増やした容量をあてこみます。
# pvresize /dev/sda2 ← リサイズを実行します # lvextend -L +150G /dev/mapper/vg_test-lv_root ←容量を増やします(今回は150GB) # resize2fs /dev/mapper/vg_test-lv_root
上記コマンドを実行すると容量の拡張が開始されます。
「df」コマンドで確認すると徐々に容量が増えて行くのを確認できます。
設定した容量分増えているのが確認できれば設定完了です。
いかがだったでしょうか。
少しややこしいですが、皆さんのお役に立てれば幸いです。
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