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アクセスポイント(AP)設計・構築時に確認しておくべきこと、押さえて置きたいポイント

投稿日:2017年9月17日 更新日:

まだまだ未熟者のネットワークエンジニアですが、少しずつ設計や機器選定に

関わらせてもらえるようになってきました。

オフィスやホテルなど、小~中規模のWiFi設計・構築を行う際に失敗したことや苦労したこと、

機器選定・設定のポイントをまとめたいと思います。

 

設置場所について確認すべきこと

AP(アクセスポイント)までの距離は100メートル以内?

LANケーブルの長さが100mを超えると通信ができない(正確には通信状況が悪化していく)ため、

APを接続するネットワーク機器からAPまでの距離を考慮しなければ行けません。

屋内に設置する場合は殆ど100mを超えることはないとおもいますが、屋外の場合は注意が必要です。

また、PoE給電タイプのAPであれば、PoE給電はLANケーブルの長さが60mを超えると給電状況が悪化し、

給電状況が悪化するため、ここも考慮する必要があります。

 

固定方法は?壁掛け?マウント必要?

設置方法にも注意が必要です。

デスクや棚に直置きであれば問題ないですが、壁掛けや天井に設置する場合は

マウントキット(専用の取り付け金具)が必要になる場合があります。

※市販のビス等に引っ掛けるタイプもあります。

屋外の場合だと、柱等に取り付けることができるか(柱の太さがマウントキットの許容範囲か等)を

確認する必要があります。

 

 

APのスペックについて確認すべきこと

クライアント同時接続数はどのくらい?

APにはモデルによって推奨されている最大クライアント接続数があります。

例えばRucku製AP「R510」だと↓のように記載されています。

設置する場所の属性によっては最大クライアント接続数を考慮しAPを選定しなければ行けません。

例えば待合室であれば50名、事務所であれば20名程度など・・

 

APの給電方法は?

APには大きく分けて二通りの給電方法があります。

1つは普通の家電と同じようにコンセントから給電する方法。

もう一つはPoE(Power over Ethernet)と呼ばれる、LANケーブルを介して

ネットワーク機器から給電する方法です。

コンセントから給電する場合は電源の近くにAPを設置しなければいけませんが、

PoEの場合はLANケーブルさえ届けばいいので取り回しが楽という利点があります。

PoE給電を選択する場合は下記の内容を押さえておきましょう。

 

・給電するネットワーク機器の総給電量は足りているか。

ネットワーク機器によって総給電量はきまっており、接続する

APに合わせて計算する必要があります。

例えばAP(15W仕様)を4台接続する場合、ネットワーク機器側は

60W以上の総給電量を備えて置かなければいけません。

Cisco製スイッチであれば↓のように記載されています。

・PoE or PoE+(Plus)か

PoEにはPoEとPoE+があります。

基本的には最大給電量の違いと思ってもらって大丈夫です。

屋外APだとPoE+(15.4W以上)で動作するAPもあるので注意が必要です。

Ruckus製AP「T710」であれば下記のように記載されています。

802.3at」と記載があれば「PoE+」に対応となります。

ちなみに「PoE」は「802.3af」と記載されています。

 

・LANケーブルは60mを超えていないか。

60mを超えると給電状況が悪化し、十分な給電を行えない可能性があります。

 

アンテナは指向性・全方位?

屋内APであれば基本的には360°に電波を飛ばすタイプ全方位タイプですが、

屋外APの場合、別途外付けのアンテナが必要な場合があります。

※内蔵アンテナがあるタイプもあります。

外付けのアンテナですが、「狙ったところに電波を出す」という

指向性を持ったタイプもあるので、設置するロケーションに応じて選定しましょう。

 

AP設定について確認すべき項目

電波は2.4GHz or 5GHz?

APから発生させる電波を選定する必要があります。

電波の周波数は2.4GHz、5GHzが主流ですが主に下記の特性があります。

2.4GHz → 障害物(壁等)に強く届く距離が長い

5GHz → 通信スピードは早いが障害物に弱い 等

古いスマホやPCだと5GHzに対応していない場合もあるので、両方使うほうが

多い印象です。

 

クライアント間で通信しても良い?

オフィス内だと気にならないかと思いますが、一般開放するWiFiだと

クライアント同士が通信するのは好ましくありません。

設定されている共有ファイル等が相手から確認できたりし、情報漏洩等に

つながってしまいます。

意外と忘れがちなので、機能として持ち得ているか確認しましょう。

ちなみに「APアイソレーション」、「クライアントアイソレーション」などと

言ったりします。

 

設置場所に電波干渉はあるか?

設置する場所に他のWiFi機器等があり、電波干渉があるかを事前に確認する

必要があります。

同じチャンネルが飛び交っている場合は変更してあげる必要があります。

APによっては自動で干渉を回避する機能がついていたりするので、それらも

考慮するといいかと思います。

 

APの管理方法

独立型orコントローラ型

家庭用のAPだと独立型(単独で稼働するタイプ)だとおもいますが、

大規模なWiFiだと台数が多くなり、独立型だと管理が大変です。

たとえばちょっとした設定変更でも1台1台設定だとかなり工数が

必要になります。

その点コントローラ型だと一括で何百台というAPを管理したり、

設定変更を一気に実施することができます。

導入するAP数に応じて、コントローラ型を選定してもいいかと思います。

※コントローラ型であれば管理するAPの数によってライセンスがあるので注意!

 

その他

ネットワーク機器もそうですが、APも雷サージに注意が必要です。

雷サージとは落雷時に逆流してくる電流で、機器故障の原因になります。

できれば雷サージ対策用の電源タップを利用して未然に防ぐことが重要です。

 

以上、設計・構築時に確認しておくべきこと、押さえて置きたいポイントでした。

参考になれば幸いです!

 

 

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