皆さんは業務でTera Term(テラターム)を使うことはありますか?
Tera Termとは”ターミナルエミュレータ”と呼ばれるものです。
Windowsサーバはリモートデスクトップを利用し、遠隔より接続を実施するかと思いますが、LinuxなどはSSH、Telnetにて遠隔接続をすることが多いかと思います。
ターミナルエミュレータはSSHやTelnet接続を実施するために利用し、ネットワーク機器やサーバへログインし、操作をおこなうツールです。
使っている方も多いかと思いますが、今回はTeraTermというターミナルエミュレーターの「マクロ」機能をご紹介したいと思います。
マクロ機能を利用することにより、運用業務を圧縮することができると思いますので、ぜひ御覧ください。
Tera Termマクロを使う利点
サーバやネットワーク機器にログインして作業する際、大体は↓の作業を行います。
サーバのIPアドレスを調べる
↓
Tera Termを起動し、IPアドレスを入力
↓
ユーザ名(アカウント名)を入力
↓
パスワードを入力
↓
ログイン完了
今作業で大体1分くらいは消費してしまうのでは無いでしょうか。
毎回毎回入力するのは億劫なので、それを自動化しちゃいましょう!というのがTera Termマクロです。
Tera Termマクロの作成方法
作成方法は至って簡単です。
メモ帳などのエディアを利用して、ファイル名を「ファイル名.ttl」として保存するだけ!
サンプルを用意しているので、実際に試してみましょう。
※下記コードはCisco(シスコ)制スイッチにログインし、特権モードへ昇格するマクロです。
自環境と照らし合わせて適宜修正してください。
;; ADDR → IPアドレスを記載 ;; USERNAME → ユーザ名を記載 ;; PASSWORD → パスワードを入力 ADDR = '192.168.0.1' USERNAME = 'root' PASSWORD = 'password' ;; コマンドの組み立て COMMAND = ADDR strconcat COMMAND ':23 /nossh /T=1' ;; 接続 connect COMMAND ;; ログイン情報応答(ユーザ名・パスワード) wait 'Username:' sendln USERNAME wait 'Password:' sendln PASSWORD ;; 特権モードへ昇格 wait '>' sendln 'en' wait 'Password:' sendln '123456789' ;; マクロ終了 end
上記のコピーしてテキストファイルに貼り付けし、「testmacro.ttl」などのファイル名で保存したら
自動ログインマクロの完成です!ログイン対象機器のホスト名で保存したら一目瞭然ですね。
あとはダブルクリックで実行するだけです。
上記はあくまでCiscoのスイッチ用マクロになっています。
肝となるのは ”wait ‘Username:’” ”sendln USERNAME” の箇所です。
何をしてるかというと、「Username」が機器から求められたら、「USERNAME」を
送信しています。
ネットワーク機器やサーバによっては求められる文字列が微妙に違うので
適宜修正する必要があります。
例) UserName、PassWord など
また、ユーザ名は求められないなどなど・・・
適宜自分の環境に合わせて利用してみてください!
またマクロを利用したログ取得など、業務圧縮に役立つ記事を
書いていきたいと思います!